『配管を制する者はプラントを制す』

と、誰が言ったか言わないかは定かではないが、プラントエンジニアにとって配管は材料、規格、体積、重量、設計工程どれをとってもボリュームゾーンである。 
プラント建設プロジェクト関係者の集会で石を投げれば配管エンジニアに当たる、と言っても過言ではない。

声が大きい人が強いように、人数が多いとパワーバランス的に上位に君臨しがち、さらにはプロセス要件・空間要件・物理要件・コスト要件・法規と言った複数の制約条件をクリアする超最適化問題を解くような配管設計には職人気質の棟梁肌の方が多い(当社比)。
プロセスエンジニアである私は、設計も終盤になるときの配管設計変更願いを出すのが怖くてメンヘラになるかと思ったのも(あくまでも私見)決して遠い記憶ではない。

そんな泣く子も黙る配管設計にも、PlantStreamのような自動設計なる先進的なツールによって、私のような小心者の心理的安全性が確保されようとしている中、当社は配管ナビで配管管理にまつわる現場の困りごとに幸をもたらそうとしている。

その未来予想図が、当社の小川カスタマーサポートTLと後藤カスタマーサクセスTLの手によって、編み出された。

配管ナビの活用事例デモになることを信じ、実在配管を登録しまくる、をやってみたのである。
私はできたものを見て、これはアートだと直感、3D CADがなかった時代の畳1畳分の縮尺プラント模型が思い出された。
ある人は配管が毛細血管のようだといい、またある人は飛び出すP&IDだ、と形容した。

薄汚れた目で見ていた配管が、こんなにセクシーでカッコいいと思えたのは初めてかもしれない。
今はまだ配管ルートの抽出にとどまっている配管ナビは、これからバルブ、フランジ、サポートへと触手を伸ばし、あーなってそーなってこんなんなるわなともう妄想が止まらず、昼も眠れない。

コメントを残す

執筆書籍

ブラウンリバースCEO 金丸剛久 初の著書が発売中です。ぜひご一読ください。

3D仮想空間・デジタルツインの普及がもたらす新たなものづくりとエコシステムの創生―――

製造業の中でも重厚長大な石油化学工業におけるプラント設備の保全業務に焦点を当て、高度な技術と,旧態依然とした働き方が混在する業界の未来を,世界中のプラント3Dマップ化に着手している日揮グループ・ブラウンリバース株式会社と,産業の安全規制のトレンドを仕掛けるストラトジックPSM研究会を創設した著者らが解説します。

「ファストデジタルツイン」が業界に必要とされる理由・蓋然性,業界内の実践者が語るプラントDXの在り方,デジタルツイン社会を目指す業界リーダーたちの取り組み,といった石油化学工業におけるDXの現在地がわかります。